一般外科医りくの雑記帳

―私が後輩に伝えたいこと―

【Q&A】女性の医師は育児などで働き方が制限されると思うのですが、どのように仕事と両立させているかを知りたいです。

f:id:peankocher:20220219222916p:plain

医師という職業に興味のある高校生向けに講演を行った際に、質問をいただきました。

 

【質問】女性の医師は育児などで働き方が制限されると思うのですが、どのように仕事と両立させているかを知りたいです。

 

【回答】

例えばクリニックなど外来での仕事をメインにするとか、遅出勤・早退勤を病院に認めてもらうとか、常勤ではなく外勤(アルバイト)として時間契約で働くなどして対応している先生はいますね。

ご主人さんにも育休などを積極的に取ってもらうとか、ご両親が近場に住んでいていつでも預けられる環境があるというのも聞いたことがあります。

 

とは言っても出産や育児などを考えるとどうしても女性側に多く負担がかかってしまう時期があるため、緊急対応が求められるような職場で働く女性医師は少ないと思います。

女医の3分の1は結婚し、3分の1は結婚したのち離婚し、残りの3分の1は結婚せずに生涯独身のままで終わるという「女医3分の1の法則」なるものを時々耳にしますが、この裏付けとなるデータが2012年の統計データのようなので、現在も当てはまるかどうかは一概には言えません。

しかし医師としての仕事と母親としての役割を両立させる難しさは十分に物語っているように感じます。

今後、働き方改革などで改善していくことを強く願っています。