一般外科医りくの雑記帳

―私が後輩に伝えたいこと―

【Q&A】産婦人科は体力的にとても辛い科であると聞いたことがありますが、女性医師でもなることはできますか?

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医師という職業に興味のある高校生向けに講演を行った際に、質問をいただきました。

 

【質問】産婦人科は体力的にとても辛い科であると聞いたことがありますが、女性医師でもなることはできますか?

 

【回答】

産婦人科は大きく、産科領域と婦人科領域に分かれます。
産科は妊娠前から出産後の妊婦さんに関わる治療やケアが中心となり、婦人科は月経異常や子宮・卵巣癌、更年期障害などの女性特有の疾患を専門とする分野です。
一言に産婦人科と言っても、内科的な治療(内服治療やホルモン治療など)を専門にする人もいれば、外科的な治療(手術など)を専門する人もいるため、産婦人科は内科的な側面と外科的な側面を併せ持った科と言われています。


どの分野を目指して進むかによっても大きく変わると思いますし、所属する病院や医局の雰囲気によっても働きやすい環境かそうでないかが大きく異なってくると思います。
女性ですとどうしてもライフイベントに応じて、一定期間、職場から離れざるを得ない時期ができてしまう事もあるので、職場復帰に時間がかかってしまったり、専門医の取得に時間がかかってしまったりするかもしれません。
しかしながら、女性医師だからなれないという科では決してありません。
女性の医師に診てもらいたいと思う患者さんも数多くいますので需要はしっかりあります。
働きやすい環境か、そうでないかは、病院によって異なると思いますが、患者さんに求められるような医師を目指して無理のない範囲で頑張ってみてください!
応援しています(*´ω`)