【Q&A】差額ベッド代は病院が払っているのですか?赤字でお金がなくなったりはしませんか?
医師という職業に興味のある高校生向けに講演を行った際に、質問をいただきました。
【質問】差額ベッド代は病院が払っているのですか?赤字でお金がなくなったりはしませんか?
【回答】
差額ベッド代というのは正式には特別療養環境室料と言い、全額自己負担になります。
患者さんが通常の大部屋ではなく条件の良い個室等での入院を希望した際に請求される費用です。
患者さんが希望しなかった場合は、たとえ病院の都合で個室入院となっても差額ベッド代は発生しません。
当院では個室での管理が必要だと判断した患者さんを個室入院として対応しています。
逆に言うと、差額ベッド代を取らないというのは、「患者さんがどんなに希望しても病院側が必要だと判断しなければ個室に入院することはできない」という事です。
病院経営は基本赤字になりやすいため、多くの病院ではこの差額ベッド代を設けて経営を成り立たせていると聞きます。
当院の場合、病院自体は赤字経営なのですが、クリニックや診療所や老人保健施設など、他の事業所で得た利益で補って経営を成り立たせているそうです。